専門用語の解説です。
解り辛い言葉もありますね。
塊状 かいじょうブドウの果肉質を現す用語。米国系品種に多く柔らかく噛み切れない果肉。
⇔崩解性
花冠 かかん花びら全体を指す言葉。ブドウの花冠は特殊な形でキャップ状をしています。この花冠がはじけ飛んで開花となる。
果軸 かじく房の中心にある軸。
花穂 かすい穂状に着く蕾・花。果房 かぼう顆粒の集まり。房状の果実。
花房 かぼう花蕾の集まり。
花蕾 からい蕾のこと。
果粒 かりゅうブドウの粒。
岐肩 きけん房の肩の部分。開花前に切り取る。
結果過多 けっかかた木に見合った結果数より多く結実させること。
結果母枝 けっかぼし前年に伸びた枝。今年新梢が伸びる枝。
黒痘病 こくとうびょう胞子で広がる病気。 葉,果実,新梢,巻ひげなどに黒い班点が現れる。雨のしぶきで広がる。この胞子は気温が20度を超えると活動を止めるので、最低気温が20度を越える真夏は発病が止む。
散光品種 さんこうひんしゅ成熟期に半日陰程度の日照が必要な品種。⇔直光品
種支梗 しこう果軸から分かれた軸。
熟期 じゅくき果実が熟す時期。
主枝 しゅし主幹から伸びた枝。
樹勢 じゅせい樹の成長し広がる強さ。品種によってほぼ決まっていて、弱い品種は短梢剪定向きで、強い品種は長梢剪定に向く。真珠腺 しんじゅせん葉や新梢からの直径1~2mmの分泌物。一見虫の卵のように見える。順調に成長している樹ほど多い。
新梢 しんしょう今年伸びた枝積算温度 せきさんおんどある期間の日平均気温を合計した温度。
ブドウの場合は開花から収穫までの合計温度で表示する事が多い。
脱粒 だつりゅう果粒がこぼれ落ちること。
短梢剪定 たんしょうせんてい前年伸びた枝の基部から1~2芽残す剪定方法。⇔長梢剪定
長梢剪定 ちょうしょうせんてい前年伸びた枝の基部から7~10芽残す剪定方法。⇔短梢剪定
直光品種 ちょっこうひんしゅ成熟期に充分な日照が必要な品種。⇔散光品種
摘芯 てきしん実止まりを良くするため、あるいは新梢の充実を図るため新梢の先端を切って伸びを止めること。
摘房 てきぼう房を切り取り、木全体の房数を調整すること。開花前に行う場合(敵花房)と、開花・結実後に行う場合がある。
摘蕾 てきらい蕾の段階で主に果粒重増大を目的として蕾を切り取ること。
摘粒 てきりゅう結実後、裂果防止や果粒重増大のために果粒を切り取り密度を粗くすること。摘果粒。
展葉 てんよう新芽が開き葉になること。
登熟 とうじゅく新梢が成熟するにつれ、緑色から褐色に変わること。
徒長枝 とちょうし窒素肥料の効き過ぎなどで適当な長さ以上に伸びた新梢。眠り病 ねむりびょう前年の結果量が多いと樹勢を消耗してしまい、翌年春、芽が出なかったり、枯れ込みが起こったりする現象。
花振い はなぶるい開花しても実が止まらない様子。
副梢 ふくしょう葉のつけ根にできた脇芽が伸びた蔓萌芽 ほうが芽が出て成育が始まること。
崩解性 ほうかいせいブドウの果肉質を現す用語。欧州系品種に多く硬くしまっていて噛み切れる果肉。⇔塊状棒仕立て ぼうじたて棚や垣根を設置せず、主幹から出た結果母枝に新梢を出し結実させる仕立て方。
マスカット香 ますかっとこう紀元前からの品種「マスカット オブ アレキサンドリア」に備わった麝香の香り。
芽かき めかき養分を分散させないため、新芽をかき取る事。2~3回に分けて行う。古づるからの芽・混み合った芽等を樹勢に応じてかき取る。
誘引 ゆういん新梢を棚や針金・支柱等にまんべんなく重ならないように固定すること。
葉腋 ようえき葉柄の茎にくっついている部分葉柄 ようへい葉と茎をつなぐ柄の部分裂果 れっか熟期に達した頃、果粒が割れること。
(注) ブドウの栽培用語集から、抜粋しています。